羽田空港の第1・第2ターミナルの出発ロビーから始まった、今回の九州・福岡の出張旅の後半3日間を記述していきます。
朝からカンカン照りの4日目、2025年7月17日
2025年7月17日(木)は、朝から再びカンカン照りの天気となり、強い日差しの中を歩いてオフィスへと向かいました。初日にある程度のセットアップ作業を終えていたため、この日はネットワークへの接続や、細かな設定作業を進める予定です。

天神駅南口・DAIMARU
最初に宿泊していたホテルからオフィスまでは比較的近かったのですが、現在のホテルに移動してからは徒歩で約20分の距離があります。真夏の日差しの中を歩くのはなかなか大変ですが、朝の静けさの中を歩く時間は、頭を整理する良い時間でもあります。

チサンマンション第2天神
この日は、パソコンの初期設定がほぼ完了していたため、Googleドライブのアカウント設定やプリンターのドライバインストール、ネットワーク共有など、業務運用に関わる細かい部分に時間をかけて作業を行いました。新しいオフィス環境ということで、ゼロベースから構築できる点は非常にやりやすく、無駄な設定が残っていないのもありがたい点です。

オフィスにてPCのセットアップ中
お昼は夜に人気の中華料理店へ
お昼には、オフィスの方に近所の中華料理店へ連れて行っていただきました。こちらのお店は、夜は高級中華として営業しているようですが、ランチタイムは1,000円台で手ごろに美味しい料理を楽しめるとあって、地元でも人気のようです。落ち着いた雰囲気の中でしっかりと食事をとり、午後からの作業に備えました。

四川料理店 三鼎
午後も引き続きオフィス内での作業。資料作成や端末設定など、現場にいるからこそ進められる細かな仕事に集中します。静かな空間の中に、キーボードの打鍵音だけが響き、普段とはまた違った時間の流れ方を感じました。
警固 エリアの小料理店で会食
夕方からは、会食の予定がありました。場所は福岡市中央区の警固 というエリアにある「三六十八 (サブロクジュウハチ)」という小料理屋さんです。警固 は薬院・赤坂エリアにも隣接する住宅と商業の混在エリアで、おしゃれな飲食店も点在しています。「三六十八 (サブロクジュウハチ)」は外観からして落ち着きと趣があり、隠れ家的な魅力のあるお店でした。

三六十八 (サブロクジュウハチ)
乾杯は生ビールをいただき、料理を囲みながらリラックスしたひとときを過ごしました。メニューには「時価」と記載された料理もあり、少し緊張しましたが、せっかく美味しい料理を目の前にして緊張しててもしょうがないので、気を楽にして注文を楽しみました。どの料理も丁寧に調理されており、素材の良さがしっかりと感じられる味でした。

三六十八 (サブロクジュウハチ)
お造りもいただきました。私は赤身の魚があまり得意ではないため、そのことを伝えると、白身魚やタコを中心に盛り付けてくださり、心配りのあるサービスにも感激しました。お酒も料理も進み、心地よい夜となりました。

三六十八 (サブロクジュウハチ)
お会計時にご馳走になってしまいました。ご馳走になった時はいつも心の中で〝仕事で返そう〟と決意を固めます!
ちゃんと返せているかどうかは自信がありませんが・・・(笑)

三六十八 (サブロクジュウハチ)
それでも、心地よい雰囲気の中で有意義な時間を過ごせた4日目は、仕事の中にある静かな余白と、福岡の街の「日常」に近づいた1日となりました。
一転雨模様の5日目、2025年7月18日
2025年7月18日(金)は、朝から一転して雨模様のスタートとなりました。しかもただの雨ではなく、台風の影響による土砂降りで、まるで昨日までの真夏の快晴が嘘のような激しい雨脚でした。

雨の天神中央公園周辺
この日は、オフィス内でのレクチャー業務が中心となります。GoogleカレンダーやGoogleドライブといったクラウドツールの基本的な使い方について、スタッフの皆さんへ操作説明を行う予定でした。ところが、ちょうど同じ時間帯にエアコン工事が入ることとなり、しばしその作業が終わるのを待つことに。

オフィスにてレクチュアの準備中
その間もできる範囲でレクチャーの準備を整え、工事の合間を縫って、予定していた内容を一つずつ丁寧に進めていきました。普段から自分が使い慣れているツールでも、初めての方にとっては新鮮な気づきがあるようで、やり取りを通して学びのある時間となりました。

ベイサイドプレイス博多近くのバス停
福岡で蓄積した疲労を回復させるために再び温浴施設を訪れる
夕方には、福岡に来た初日に訪れた「みなと温泉波葉 の湯」へもう一度行っておこうと考え、少し早めに仕事を切り上げさせていただきました。バスに乗って再び博多港エリアへ向かいます。

博多ポートタワー
「みなと温泉波葉 の湯」は、博多ポートタワーの手前に位置する日帰り入浴施設で、広々とした湯船と静かな雰囲気が魅力です。この日はあいにくの雨ということもあり、館内は非常に空いており、のんびりと温泉を楽しむ時間に。
ポートタワーも雨に霞んで見え、晴れた夜に見たライトアップされた姿とはまた違った趣で、雨に濡れた夜景にはしっとりとした風情があり、これはこれで記憶に残る風景でした。

「みなと温泉 波葉の湯(なみはのゆ)」内の飲食店
温泉でしっかりと身体を温めたあとは、館内の食事処で夕食をとりました。夕方の早い時間帯だったこともあり、ほとんど貸切状態で、ゆったりとした気持ちで食事を楽しむことができました。仕事でたまった疲れも、温泉と美味しい食事でしっかりと癒されていきました。

みなと温泉 波葉の湯(なみはのゆ)
福岡に来る機会があれば、またぜひ立ち寄りたいと思える場所のひとつとなりました。このようにして、雨に包まれた出張5日目が静かに過ぎていきました。
今回みたいな出張旅など、普段と違った環境で寝起きして仕事をして、普段とは違った食事を摂取していると、自身でも気付かないうちに疲労が蓄積していきます。
これは、よく旅行から帰ってきて、言うセリフ、〝やっぱり我が家が一番!〟という理屈と同じで、人って違った環境に身をおいていると知らず知らずのうちに疲労が溜まっていくということなんだそうです。
福岡から東京に帰ったら、5日間溜まっていた仕事を片付けるためにも、何とか福岡で蓄積した疲労は福岡で解消しておきたいと考えて、再び温浴施設を訪れて疲労回復に努めてきました。
少しだけ街並みを眺めた6日目、2025年7月19日
2025年7月19日(土)は、いよいよ福岡を離れる日となりました。この日はお昼すぎの便で羽田空港へ向かう予定だったため、朝は少し早めにホテルをチェックアウトし、天神の街を歩きながら移動を開始しました。
福岡の天神を訪れてから、5日間、慌ただしくしていたせいか、ゆっくり街並みを眺めることが無かったので、今日はホテルから地下鉄の天神南駅までのわずか10分程度ですが、ゆっくり歩きながら街並みを眺めていました。
その土地、その土地で街並みは様々で、初めての土地や久しく行っていなかった土地に再訪するたびに新鮮でクリエイティブな気分になります。
文章の執筆や映像の制作で、行き詰まりそうになると、いつもどこか遠くの街の風景を空想してしまうのは、自身をクリエイティブな脳や気分にチェンジするためなんだとあらためて思います。

天神南・MITSUKOSHI前
前日まで降っていた台風の影響による激しい雨もようやく落ち着き、この日は晴れ模様の空が広がっていました。地下鉄・天神南駅に到着し、ここから博多駅へと移動を開始します。

地下鉄・天神南駅ホーム
福岡市の地下鉄は路線も駅もコンパクトにまとまっており、移動がとてもスムーズです。地元の地理にはあまり明るくなかったため、念のためすべて地下鉄での移動に統一しました。万が一の遅延や迷子を避けるための判断です。

地下鉄・天神南駅案内板
天神南から博多までは地下鉄でわずか2駅。来たときにも近さは感じていたのですが、駅の案内板を見て改めて「こんなに近かったのか」と実感しました。案内板もデザイン性が高く、おしゃれで視認性の良い表示が印象的でした。

地下鉄・天神南駅案内板
頼まれていたお土産を買うためだけに博多駅へ
5日間も家を空けるので、何とか時間をやりくりして頼まれていたお土産は買っておこうと、天神南駅から博多駅へ移動。
博多駅に到着してからは、事前に目星をつけていたお土産屋さんを探すため、GoogleMapを頼りに館内を歩き回りました。博多駅は九州最大級のターミナル駅で、地上・地下ともに多くの商業施設や店舗が入っており、とにかく広大です。油断していると出口を間違えてしまうほどで、今回は地下鉄の到着口からほぼ真逆の方向にある出口を目指す形になりました。
これは、大阪の梅田も同じで、大阪に住んでいた頃に何度訪れても、迷ってしまうほど、主要都市の地下街って複雑で入り組んでいるものなんでしょうか。
単にわたしが方向音痴なだけなのかも知れませんが・・・。

博多駅案内地図
目的のお土産店に無事到着。朝から気温も上がっていたため、すでに汗だくの状態でした。お店の方にお願いして店内を少しだけ撮影させていただき、冷蔵品を購入しました。飛行機での持ち帰りとなるため、トランクに入れて大丈夫かを心配しつつの買い物でした。

博多駅前
土曜日の昼前ということもあって、店内は多くのお客様でにぎわっていました。イートインスペースも併設されており、食事目的で訪れている方も多い様子でした。

博多駅前のお団子屋さん
和菓子のことは良く知らないのですが、ここのお店の和菓子はとても美味なんだそうです。

菓匠きくたろう 博多店
確かに、商品を陳列したら直ぐに購入されているのを見ると、〝人気なんだな〜〟というのを実感します。

菓匠きくたろう 博多店
買い物を終えて、博多駅から地下鉄で福岡空港へと移動します。この区間は約4〜5分ほどの短距離で、アクセスの良さに改めて驚かされました。福岡空港は市街地からの距離が近い上、ターミナル構造もシンプルでとても使いやすい空港です。
帰りの便では、最近のお気に入りである「通路側」の座席を予約しておきました。これで羽田空港までのフライトも快適に過ごせそうとこの時は思っていたのですが・・・。

福岡空港
さすがに写真は撮れませんでしたが、隣席にガタイの良いおっちゃんが着席した時は、〝ああっ…これから2時間弱、この窮屈に耐えるのか…〟と絶望的な気分になりました。
飛行機の予約って、窓側や通路側から埋まっていき、真ん中の席は最後に埋まります。当然、隣席にどんな人が座るのか?なんて、飛行機会社でも分からないはずなので、誰に文句を言ってもしょうがないので、アイマスクを付けて、音楽を聴きながら半分寝る作戦しかないでしょう。

飛行機の座席シート
羽田空港に到着した後は、溜まっていたメールやLINEの返信処理のため、空港内のロイヤルホストに入り、しばし作業を行いました。こうして、6日間にわたる福岡出張は無事に終了しました。

ロイヤルホスト羽田空港店
後半のまとめ
4日目は再びオフィスでの業務。Googleドライブやプリンタ設定といった細部の調整を進めながら、ランチには人気の中華料理店へ。夜は福岡市中央区・警固の小料理屋「サブ68」での会食へ。落ち着いた空間で味わう丁寧な料理とお酒が、1日の締めくくりにふさわしい時間を演出してくれました。
5日目は一転して朝から台風の影響で土砂降り。オフィス内でのGoogleツールのレクチャーを行ったのち、再び「波葉の湯」へ足を運びました。雨の夜に見る博多ポートタワーも幻想的で、静かな館内での温泉と食事はこの出張の中でも特に印象深い体験となりました。
最終日となる6日目は、午前中に天神から博多へ移動し、お土産の購入を済ませてから福岡空港へ。改めて感じたのは、福岡市は空港から市街地までのアクセスが非常に良いという点。移動のストレスが少なく、短期の出張でも動きやすい都市だと実感しました。
6日間の福岡滞在を振り返って感じたのは、「仕事」と「土地の魅力」を両立できる、バランスの良い出張だったということです。効率よく動ける都市設計に加え、温泉や食といった癒しの要素も豊富。また訪れたいと思える、そんな福岡の懐の深さに触れた6日間でした。